昨今、ビジネスにおいて「現場のDX推進」や「AI活用」が本格的にになってきました。本部のDX担当者が音頭を取り、現場に生成AIツールを導入する企業も増えています。
私自身、現在も業務委託の最前線で、サービスのメニュー開発から現場向けのトレーニング資料の作成に至るまで、AIをフル活用して一人で業務を完結させています。 しかし、世間の企業が取り組む「AI活用」を見ていると、非常に強い違和感を覚えます。 多くの企業は、AIが出してきた回答を「正しいもの」だと思い込み、そのまま現場や経営層に提出しています。断言しますが、そんな使い方では変化に対応できず結果的に途中で頓挫するでしょう。
1.AIが作る「綺麗な正論」は、現場のリアルを知らない
本部のマネジメント層が陥りがちな最大の勘違いは、AIを使えば「勝手に良い企画書やマニュアルができる」と思い込んでいることです。 確かにAIは、論理的で体裁の整った「100点の正論」を瞬時に出力してくれます。しかし、そこには現場で最も重要な「血肉」が通っていません。今日来店されたお客様の微妙な表情の変化、高圧的なお客様のプレッシャー、現場のスタッフが抱える潜在的な不安。AIはこうした「現場の泥臭い一次情報」を持っていないのです。
現場の解像度が低いまま、AIが作った冷たいロジックの企画書を経営層に出しても、決して心を動かすことはできません。また、情報過多なブランドブックと同様に、AIが網羅的に出力しただけの綺麗なマニュアルは、現場にとって極めて「認知負荷」が高い状態です。現場の販売員が新しいツールを使わず、売り慣れた独自の手法に逃げ込むのは、決して怠慢ではなく、認知負荷を避けるための自己防衛(思考停止)に過ぎないのです。
2.私がAIと行っている「一文ずつの泥臭い格闘」
では、AIをどう使えば結果につながるのか。 私はAIを「答えをくれる魔法の箱」ではなく、ただの「生意気で頭の回転が速い壁打ち相手」として扱っています。 私が一人で悶々と企画や資料を練り上げる際、AIに大枠を作らせることはあります。しかし、決してそのまま使いません。
AIが出してきた文章に対し、「一文ずつ」疑問を見つけ出し、「現場の現実はこうだ。この具体例を踏まえて別の案を出せ」と何度もダメ出しと指示を繰り返します。 AIの冷たい正論に対して、私の過去の泥臭い経験(外資系PCメーカーや輸入車ディーラーでのリアルな事象)をぶつけ、何度も壁打ちを重ねる。そして最終的には、一字一句、すべて「自分の言葉と熱量」になるまでアレンジを加え尽くします。
実は、皆様が今お読みになっているこのコラム自体も、私がAIを壁打ち相手に指定し、細かい表現や現場の力学について徹底的に修正・議論を重ねながら共創しているものです。
3.現場に渡すべきは、AIの出力ではなく「極限まで練り上げられた表現」
AIは大幅な時短をもたらす強力な道具です。しかし、最後の「編集フィルター」は絶対に人間(現場を知るプロ)がかけなければなりません。
AIが導き出した論理の骨組みに、人間が「泥臭い実体験」と「感情」という血肉を通わせる。 そうして初めて、経営層が納得して首を縦に振る企画書になり、現場の販売員の自身でも気づいていないスキル不足を補い、お客様の潜在的な不安を取り除く極限まで練り上げられた表現(研ぎ澄まされた資料)へと昇華するのです。
結論:大事なのは「AI」ではなく、本質的なプロセスの理解
誤解していただきたくないのは、「AIを使えば組織が変わる」わけではないということです。 大事なのは「AIという道具をどう使うか」ではなく、「結果を出すためのプロセスにおいて、どのフェーズでAIを差し込み、人間がどう魂を吹き込むか」という本質的な理解です。
株式会社マーケバディが提供するのは、「AIツールの使い方研修」ではありません。 AIという最新の道具も有効なフェーズで活用しながら、お客様が満足する要素を抽出し、本部の意図が確実に現場で実行される泥臭い伴走支援です。 AIが出した100点の正論ではなく、現場を動かす「泥臭い120点の仕組み」を、共に創り上げていきませんか?
※もちろん日進月歩のAI業界ですので、人間を超える日がすぐかもしれないですが。
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株式会社マーケバディが提供するのは、美しいだけの戦略や一方的なeラーニングの提供ではありません。現場の販売員が抱える潜在的な不安に寄り添い、彼らが明日から店頭で自信を持って戦える「研ぎ澄まされた資料と仕組み」を本部の皆様と共に作り上げる泥臭い伴走支援です。 「本部の施策が現場で形にならない」「DXやAIを導入したのに現場が動かない」とお感じの企業様は、無料オンライン相談をぜひご活用ください。


